第15話 関西のイノベーションの機運を後押しするには - 大阪市主宰の勉強会に参加して

 コラム

関西のイノベーションの機運を後押しするには - 大阪市主宰の勉強会に参加して

 

先日、大阪市主宰の勉強会にパネリストとしてお呼びいただきました。

オーストラリアのメルボルンからゲストをお呼びして色々意見効果を実施しました。

「メルボルン?」と思われる方が多いと思いますが(私もこの勉強会に参加するまでメルボルンのイノベーション支援については全く知りませんでした)、メルボルンはデジタルヘルスを中心に起業家支援を積極的に実施しており、成果を出しつつあります。

 

 

そのメルボルンからクリストファー・コマタスさんというディレクターをお呼びし、様々な意見交換をさせていただきました。

 

 

関西に戻って5年、こういう勉強会には時々お声をおかけ頂き参加させていただいてきました。これまでもパネリストとして色々発言させていただきましたし、個人的にもグループを作って勉強会を行ってきました。

 

 

大阪府、大阪市とも近年色々と努力を重ねてきて、色々なチャレンジをしてきていますが、成果としては残念ながらまだまだというところではないでしょうか。(関係者の方々の努力には頭が下がりますが)

 

 

この一つの要因としてあるのが、「危機意識の薄さ」なのではないかと思います。

 

 

東京には大きく水をあけられているものの、経済規模としてはそこそこ大きく、今日・明日に困るわけではないという環境が変化を阻んでいるようにも感じられておりました。総論としてイノベーション支援には賛成するものの、具体的に何かをしようとすると意見が一致せず、個別バラバラにやるというのが多かったように思います。

(一方で、福岡は危機意識が高く、元気なベンチャーが増えてきたと聞きます。また私自身福岡に行くとその空気が感じられるように思います)

 

 

しかし、今回の勉強会・懇親会に参加し大企業、ベンチャーなど様々な方々とお話しして、少しずつかもしれませんが変化が出てきているように感じました。皆さん数年前よりもより危機意識が強くなってきているように感じました。

 

 

メルボルインは大阪よりもはるかに小さい街ですが、その街でもやる気さえ出せばイノベーションを生み出せる街になるということを目の当たりにし、参加者の方々はがぜんやる気が出ているようでした。(是非一度、現地を見に行ってみたいと思いました)

 

 

「関西にアドバンテージがある起業分野はどういうものか?」

「何故成果がでないのか?」

「なんでみんな東京に行くのか?」(私は東京から大阪に戻った側なのですが)

等、様々なご質問を受けました。

 

 

そもそも関西には「起業する」という選択肢が十分に定着していないように感じます。

学生向けのビジネスプランコンテストでなかなか良いプランを考えるような学生でも、「○○商事に就職します!」ということになるという話はよく聞きます。

 

 

この意味では、圧倒的に起業家数が足りないように感じます。

 

 

また、自治体の支援についても不必要な平等主義があるように感じます。

個人的には関西でチャンスがある分野は、観光・エンタメ、食、健康分野だと思っていますが、特定分野について徹底的に支援するというプログラムがあってもいいように思います。

 

 

この方向性を出せば(特定分野での支援プログラムを世界に宣伝する)、日本だけでなく世界から起業家や、関連企業を呼び込める可能性が生まれ、関西経済全般の活性化につなげることができます。是非これをやるべきかと。

 

 

関西は京大や阪大、神戸大など優秀な大学があり、研究者と学生が数多くいる地区です。これから経済を引っ張るうえでエンジニアリング力の強化は不可欠でり、この意味では関西にはアドバンテージがあると思います(関西の人は意外とそう思っていないかも)。

 

 

特定分野での徹底的な支援と優秀な人材の活用が進めば、少しずつかもしれませんが必ず成果が出ます。インターネットはまだまだチャンスがある分野だとは思いますが、それ以外で関西の強みが活かせる分野はあるはずで、その分野から「えこひいき」的なサポートをしても良いと思います。

 

 

成功事例が出てくればきっと空気が変わり、それに続く企業が生まれて来ます。

 

 

今後10年の関西は面白いと思いますよ。興味がある方は是非関西へ!