第010話 成長するビジネスマンとしての心技体 その1


皆さま、明けましておめでとうございます。 2017年もよろしくお願い申し上げます。 スライド1 さて、年頭にあたり、今年の目標を立てた経営者・ビジネスマンは多いと思います。 変化が激しい時代、かつ経済成長が緩やかな時代においては自ら学び、成長していくことが経営者・ビジネスマンとして勝ち残るために必須だということは言うまでもないと思います。 しかし、ビジネスマンとしての学びはどうあるべきかについて少し考えてみたいと思います。 多くの方は自分のビジネスに直結する知識やスキル(例えば業界のトレンドや、戦略、マーケティング、ファイナンスという、いわゆる経営理論)を得るためにどうすべきかについてお考えになっていると思います。 もしかすると年末年始にAmazonで手あたり次第に大量の本を購入された方もいるのでは? 確かに、知識やスキルはビジネス界で活躍するためには重要であり、私自身のその有用性を日々感じています。知識やスキルは先人の知恵を手っ取り早く活用する有効な手段ということは異論がないと思われます。 しかしながら、経営者・ビジネスマンとしての成長というのはこれらの知識やスキルを習得するだけで十分なのでしょうか? ここで少し違う話をしたいと思います。私は30年以上の長期にわたり剣道の稽古を積んでおります。剣道はその精神性の高さから日本のみならず世界各国で競技人口が増えています。 剣道は、面・突・胴・小手という4つの打突部位を打つという非常にシンプルな競技なのですが、高段者になればなるほど、また技術が熟練すればするほどその背後にある精神面の修行を重んじられます。 つまり、表に見えるのは優れた技なのですが、その技を出すために必要なのが優れた精神性と身体の健全性と剣道家としての在り方という考え方です。「心」と「体」が充実して初めて優れた「技」が出せる、と私は理解しています。(ちなみに剣道では「気剣体」と言われることも多いですが、「気」は「心」、「剣」は「技」に対応します) この心技体の充実という考えは武道やスポーツのみならず、経営者を含む全てのビジネスマンの自己成長にも当てはまるのではないかというのが私の考えです。 単に知識やスキルを学ぶだけでなく、ビジネスマンとしての心の在り方、また自らベストを出せる状態の作り方を含め、結果を出すビジネスマンとしては必要だと思います。 では、私自身が考える経営者・ビジネスマンの心技体の成長のさせ方について次回以降ご紹介したいと思います。 (続きは次回)
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