第011話 成長するビジネスマンとしての心技体 その2


成長するビジネスマンとしての心技体 その2 スライド2 前回は「成長するビジネスマンとしての心技体」についての概論を書かせていただきました。 今回は具体的にそれぞれどう向き合えば良いかについて書きたいと思います。 「技」 まずは「技」について書きたいと思います。 ビジネスマンとしての「技」とは、例えばPCの知識や技術、経営知識(例えばMBAの勉強)、論理的思考力・問題解決能力などがあげられます。 これは時代によってどんどん追加されますし(例えば昨今で言えばプログラミング等)、個別の分野単体でも深めるとどこまでも深くなります。 よって、手あたり次第に手を付けるというやり方をしてしまうと、結局どれも中途半端でビジネスでは使えない浅い知識を幅広く知っている、 という状態になりかねません。 自分が将来どの分野で勝負するのか、そのためには何をどう勉強してくべきなのかを明確にデザインしたうえで取り組む必要があります。 アマゾンの売れ筋をとりあえず購入して読んでいるという方も多いのでは?流行を把握できるという意味では良いかと思いますが、自らの武器を 手に入れるという意味ではあまり効率的とは言えません。 例えばマーケティングで勝負したい、と思うのであればマーケティングの古典から入り、マーケティングリサーチ、WEBマーケティング、また 実務者が書いたマーケティング関連本をトータルで20冊程度読めばある程度は体系化した知識が身に付きます。 「心」 ビジネスマンとして大きな成果を上げるために、また組織の中で上に立つにふさわしい人間となるためには「技」だけでは十分ではありません。 大きく成長する企業に企業理念があるように、大きく成長するビジネスマンにも自らの理念が必要です。「人格」というものが備わらないと ビジネスマンとして尊敬される立場にはなりにくいでしょう。 「自分は何のために働いているのか」、「自分の人生において何に価値を置いて生きているのか」、「自分は何に貢献したいのか」等、自らの 理念を作ることが大切です。 この理念は他人と比べるようなものでもないですし、また優劣が付くようなものでもないと思います。より社会性が高そうだから偉いとか、個人的 内容が色濃いから偉くない、ということではないと思います。自らを奮い立たせる心の奥底にある思いは何なのかを明確化する必要があります。 そのために私がお勧めしたいのは、古典と呼ばれる本を読むことです。また歴史や哲学書、また様々な分野の成功者の本を読むことは自らの心を 鍛えるうえで非常に有効です。 単に「ポジティブ思考で行こう!」のような本は定期的に流行りますし、それを否定するつもりは全くないですが、こういう分野だけでなく 長く読まれている本から心を深めるヒントをもらうということは非常に重要です。 「体」 もしかすると、これまで日本では最も軽視されてきた分野かもしれません。 「仕事のためなら体調管理など二の次で徹夜を含めた不規則な生活はむしろウェルカム」のような熱血サラリーマンの考え方をお持ちの方は 今も多いかもしれません(私も20代30代の時はそんな働き方をしておりました)。 一方でここ数年、ビジネスマンのコンディショニングについての本はたくさん出版されておりますし、マインドフルネスはブームとも言える ほど日本でも大きく広がっています(マインドフルネスについては「心」という分野のほうがしっくりくるという方もいるかもしれませんが、 ここでは健全な心身という意味で「体」に入れています) 様々な研究で、ベストなパフォーマンスを出すには日々のコンディショニング維持、また体型維持が重要であるということが科学的に証明 されてきています。また食べ物についても、仕事中に適する食べ物とその量について、色々興味深い情報が出ています。 日本のビジネスマンは生産性が低いということをしばしば指摘されますが、この改善には「体」の面の強化がまずは大事かもしれませんね。 健全な心身が養われて、初めて正しい方向に正しく進めるということになるように思います。 心技体の全体として イメージとしては、ビジネスマンとしてのパフォーマンスを出すためのの土台となるのが、「心」と「体」。 その土台の上にある武器が「技」ということかと思います。 どれか一分野だけを強化してもそれは十分ではなく、心技体をバランスよく維持・強化していくことが今後ビジネスマンとして活躍するに あたり重要となります。 ※今回は長くなりました。お読みいただきありがとうございます!
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