急成長しているのに崩れる会社


売上は伸びている。
社員も増えている。
それなのに、
なぜか会社は楽にならない。

実はこれは、
急成長している会社で
よく起きる現象です。

経営者であれば
「V字回復」
「年商10倍」
「急拡大」
「上場」
といった華々しい言葉を
魅力的に感じたことが
一度はあるのではないかと思います。

しかし、私が提唱している
持続的成長戦略では、
急成長をお勧めすることは決してありません。

確かに、急成長は
一時的な成果をもたらします。

売上は増える。
顧客も増える
社員も増える。
拠点も増える。
メディアにも取り上げられ、
周囲からも評価される。

しかし、急成長には
必ず副作用がついて回ります。
・成長のスピードに組織が追いつかず
人材育成が間に合わない
・運転資金が増加し
キャッシュフローが逼迫する
・管理体制が整わず
事故やトラブルが増える
・売上は増えているのに
なぜか社内は混乱している

これらは、急成長する企業に
ほぼ確実に発生する現象です。

急成長は、会社の中にある
構造の歪みを一気に拡大させます。

未成熟な仕組みのまま拡大すれば、
歪みも同時に拡大します。

その結果として起きるのが、
内部崩壊です。

そして内部崩壊の後に訪れるのは、
急減速です。

ここで重要なことがあります。
急成長は、成功の証とは限りません。
崩壊の前兆であることもあります。

もちろん、
上場を目指すベンチャー企業にとっては、
売上の急成長は極めて重要です。
高い時価総額を実現するためには、
急拡大は避けて通れない道だからです。

しかし、中小企業の経営を対象とする
持続的成長戦略では、
成長を「速度」で捉えません。
持続的成長戦略において
成長とは
「持続性」
です。

例えば、
・限界利益が着実に積み上がっている
・キャッシュフローが健全に回っている
・人材の育成が進んでいる
・既存事業強化のための投資が継続的に行われている
・新しいビジネスの柱が育ちつつある

こうした要素が整って初めて、
成長は再現性を持つようになります。

急成長は、確かに魅力的です。
しかし、その急成長が
未来の安定性を削る形で
成立しているのだとしたら、
その急成長は
やがて会社を崩壊させます。

急成長を疑うとは、
成長を否定することではありません。
設計なき拡大を疑うことです。
成長は偶然ではありません。
環境頼みでもありません。
持続的な成長は、
構造の上にしか生まれません。

あなたが目指すのは、
速い会社でしょうか。
それとも、
止まらない会社でしょうか。

この問いが、
会社の未来を分けます。

そして、この問いへの答えに基づいて
経営を設計していくことこそが、
会社の繁栄につながります。

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