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自分の小さな「箱」から脱出する方法


自分の小さな「箱」から脱出する方法

アービンジャーインスティチュート

 

この本は私が三和総合研究所で経営コンサルタントをしていた時の上司が進めてくれた本です。当時は絶版状態になっており、アマゾンの中古で3万円くらいしていた本です。この値段なのでなかなか手が出なかったのですが、その後しばらくして、改訂の上再販が始まりました。この本はその改訂バージョンです。

○要約

「箱」とは何か。この本ではそれを「自己欺瞞」と説明しています。自分の感情に背く行為をすることを自己欺瞞と呼んでいます。一旦自分の感情に背く行動をとると周りの世界を自分の裏切りを正当化する視点から見るようになる。このような状態が「箱」に入った状態である。

さらに「箱」に入ると相手を攻撃するようになり、相手まで「箱」に入れてしまう。「箱」入ったままだとやがてそれが自分の正確となり、自分への裏切りという行為がなくても「箱」に入り続け、相手を人として見ることなく「物」として扱うようになる。

「箱」から脱出するためにはまず自分の「嘘」に気づくこと。相手に対して「箱」の外にいたいと思うことが重要。こう思った瞬間に「箱」から出ている。しかし、より重要なのは「箱」から出ることではなく、「箱」から出た状態に居続けることである。そのためには相手を尊重する気持ちを維持しながら自分がなすべきだと思うことを実行することである

○所感

今のビジネスにおいて、一人ではなく周りの力を借りて成果を出すということは必須のスキルです。私のお付き合いが多いベンチャー企業ではそれが顕著です。そのうえで、今の自分が「箱」に入っていないか、本来の目的とは違う自己正当化に執心していないか、ということを振り返れる心を持つことがビジネスでの成功に大きな影響を及ぼすということを教えてくれます。常に「箱」の外にいることはもちろん大切ではありますが、「箱」の中にいる自分に気が付き、その「箱」から出られるようにするという意識を持ち続けることがより現実的なスタンス。

本書の中では相手が「箱」の中にいる場合はどうすれば良いかという点にはあまり触れられていませんでした。ここについて、より詳しく知りたいなと思います。

内容は非常に多くを考えさせられる本で、定期的に読み返したい本です。特に、組織運営に悩んでいる経営者や管理職の方にはお薦めです。