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第009話 資金調達のみのコンサルティングを一切受けない理由


資金調達のみのコンサルティングを一切受けない理由

 

私は元ベンチャーキャピタリストという経歴柄、ベンチャーキャピタル、あるいは銀行からの資金調達のコンサルティングをしてほしいという依頼を受けることが良くあります。特に最近増えているようにも思います。

 

確かに、投資家が起業家から何を知りたいのか、どういう点をアピールするべきなのか、あるいは事業計画はどのように作るべきなのかということについては大変よくわかります。これまで長年投資をする側にいたということを考えると当然と言えば当然のことです。

 

ただ、資金調達のみのコンサルティング契約は一切お断りしています。

それは何故かというと、そういう仕事は「無責任」だと思うからです。

 

私がベンチャーキャピタリストをしている時にも資金調達専門のコンサルタントの方からよく問い合わせを受けました。こういうコンサルタントの中には、実際の企業の姿よりも「お化粧した」事業計画を作って、自らの成功報酬額を上げようとする人も少なからずおられました。

 

しかし、そんなことをして調達する資金というのは、ある種投資家を欺いた形での資金調達になります。もちろん資金調達はベンチャー企業や中小企業にとって極めて重要なことではありますが、本当にやるべきなのはその資金を使って会社を成長させることです。この成長させるフェーズに関わらないのに、投資家や金融機関から資金調達だけを引き出すお手伝いをするというのは私の考えでは無責任なコンサルティングと言わざるを得ません。

 

穴が開いたバケツに水をいくら入れてもいずれは空になるように、会社自体が良くなっていないのに資金だけを入れても単に倒産時期を先延ばししているだけにしかなりません。だから私は資金調達だけの依頼は一切お断りしています。

 

一方で、将来の成長戦略の立案と実現の一環として資金調達が発生するという場合は会社の成長ポテンシャルを考慮したうえでお受けしています(会社の成長ポテンシャルを感じない場合はお断りすることもあります)。資金調達の後、少なくとも半年間は戦略顧問として経営者とともにお仕事しています。

 

つまり、資金調達に関わったなら、その資金が投資家や金融機関の期待通りに使われて成長を実現できるように経営者と共に走るというのが私のポリシーです。単に資金のブローカーのような仕事はこれまでもしていませんし、今後もすることはありません。(もちろん、日本中の全ての資金調達コンサルタントが無責任というわけではなく、しっかりクライアント企業のことをお考えになっている方もおられると思います。)

 

投資家、金融機関の力を巻き込んで、ベンチャー・中小企業の成長に貢献できるお仕事を今後も続けていきたいと思います。そして全員がハッピーになることを目指してコンサルティングをしていきます。